株式という概念は、元々は決して敷居の高いものではありませんでした。
もちろん今もそうですが、より一層一般の中に浸透した、身近なシステムといえました。
株式の仕組みを簡単に言えば、先行投資つまり前借りといってしまってもいいでしょう。
たとえば、「お菓子を作るのに元手がいるからお金貸して」という感じです。
「巨大なコンピューターシステムを作って売るから、そのために1億円貸して」としましょう。
とはいえ、1億円を1人から借りるのはちょっと非現実的ですね。
そこで、多数の人からお金を借りるお願をします。
貸してと言われた人は、まず最初の選択として「貸す」「貸さない」を選びます。
貸すことで生まれるメリットがどれくらいあるか、そこを判断するのが投資家です。
もしここで借りを作って、この後貸した相手が大富豪になったら、その恩を何倍にもして返してくれるかもしれません。
これが、投資するかしないかという選択と同じ意味を持ちます。
もちろん、株式投資の場合は何時でも株券を売る事ができるので、厳密には違いますが、大きな定義としては同じと考えてください。
ここに、心理学の要素が生まれます。
次に、いくら貸すかというところで選択を迫られます。
もちろん、所持金との兼ね合いで、貸す値段を決める事になるでしょう。
これが、株式の株価の定義となります。
いくら貸すだけの価値があるか、いくら投資する価値があるかというのは、企業側ではなく投資家が決めます。
ここにも、心理学の要素が生まれるんですね。